世界の井戸端

便所の落書きでも円卓の会議でもなく

名前を赤いペンで書くと呪われる ー韓国の都市伝説ー

f:id:shiroganeHFD:20210720112254j:plain

 

 

ひとことで言うと

韓国で最も有名かも知れない迷信

 

概要

数多ある迷信の中でも、韓国内で最も有名かも知れないものです。

タイトルそのままですが、人の名前を赤い色のペンで書くとその人が呪われ、近い内必ず悪いことが起きるということですね。

これを利用した嫌がらせ(嫌いな人の名前を赤いペンで書く、もしくは名前を書く時赤いペンを渡す等)があるくらい、定着しています。

 

当然こんなのを全員が全員信じているわけではありませんが、無神論者でも聖域でわざわざ変なことをしないのと同様、多くの人が信じているものを強引に乱す人は少ないため、結果として韓国では名前(特に他人の名前)を書く時、赤いペンで書かないことが礼儀となっています。

従って、基本的に韓国のスポーツチーム等はチームカラーが赤だとしても名前だけは赤で表示しなかったりと、意識して見たら面白いですよ。

 

背景・考察

なぜこのような迷信が出来上がったのか、これにはいくつか説があります。

例えば赤い文字というのが血、即ち死を連想させるため忌避されてきたという説や、李氏朝鮮時代の王様が粛清する臣下を選ぶ時、赤い丸を付けたためという説などなど…

その中でも有力説とされているのは、朝鮮戦争の頃、戦死者を表す時赤い文字でその名前を書いたことから、赤い文字の名前=死という図式が出来上がったという理屈です。

 

まあこの手の話に明確な答えはないのですが、少なくとも昔から受け継がれた都市伝説じゃないことは確かです。

その証拠に、北朝鮮にはこのような話がないんですね。李氏朝鮮時代からのものなら少なくともその名残が北朝鮮にもあるはずなのに、全くないどころか赤い文字の名前はなんなら縁起の良いもの扱いです。(中国の影響でしょう)

 

余談ですが、日本ほどではないものの韓国も印鑑文化がありまして、朱肉を使うんですよ。なので自分の名前を彫った印鑑は使う度朱色の名前になるわけですが…これはセーフなんですよね。

やっぱり「書く」という行為に呪いの源があるということなんでしょうか?中々興味深い文化です。